Windows10の動作を軽くするためのカスタマイズ1

2022年6月4日

Windows10のPC。PCのスペックはそんなに低くないのに動作が遅い、もっさりしている場合があると思います。
また、テレワーク等の場合に会議中に不要な通知とかいきなり音が鳴るとかが無いように設定を変更してしまいます。

まずは、以下の設定を変更してみます。最後にカスタマイズなしのWindowsと比較してみます。

○ 使用していないプログラムの自動起動をオフにする
○ バックグラウンドアプリの設定を変更する
○ 電源管理モードの設定を変更する
○ テレメトリ設定や不要な設定をオフにする
○ Windows Updateの設定を変更する
○ 不要なサービスをオフにする
○ 不要なタスクをオフにする
○ 設定前後の比較

■ 使用しないのに起動しているプログラムを確認する

「設定」→「アプリ」→「スタートアップ」で設定画面を開きます。
たとえば、普段ブラウザはChromeを使っていてEdgeを使ってない場合、スタートアップでEdgeが起動するようになっているのは不要なためオフにします。

「影響:大」だと効果がありそうです。

他にPC購入後にプリインストールされているアプリで使わないものがオンになっていたらオフにします。


Windowsのタスクバーを右クリックして、「タスクマネージャー」→「スタートアップ」からも確認できます。こちらから、普段は起動しないアプリが起動するようになっている場合は無効にします。状態の欄が有効になっているものが対象です。セキュリティ用のウィルス対策ソフトは無効にはしないようにしましょう。

Edgeの場合はEdgeを起動し、「…」の「設定」→「システムとパフォーマンス」に以下の設定があるので必要が無ければオフにします。
使用していないのにEdgeがバックグラウンドで動作していて、ディスクアクセスを繰り返していたこともあるためオフにします。SSDとかなら気にならないかもしれませんがHDDだと動作がもっさりしたり、かりかり頻繁にHDDへアクセスする要因になります。

自作PCや購入してきたPCを始めて設定する場合、バンドルされているソフトを全て入れるほうが良い場合もありますが、中にはネットワークの使用帯域を制限し、アプリが使用するネットワークの動作が遅くなるということもあるみたいです。
以前調べたときに原因となっていたソフトは以下のものです。
○ GameFirst (ASUS のマザーボード使用時に入れるソフト)
○ マザボにバンドルされているユーティリティのAI SuiteⅡ
アンインストールで直ったという情報があります。

■バックグラウンドアプリ
「設定」→【プライバシー」→「バックグラウンド アプリ」で設定画面を開きます。
バックグラウンドでの動作を許可するアプリは「オン」になっていますが、不要なものはオフにしておきます。

■電源管理モードの設定を変更する
「設定」→「システム」→「電源とスリープ」から設定を開きます。
画面の項目には、次の時間が経過後にディスプレイの電源を切るというのがありますが、お好みで時間を設定します。その下にスリープの項目がありますので、普通スリープしないほうが良いと思うので、設定変更をします。
他の設定は右の「電源の追加設定」から設定画面を開き「電源プラン」の設定をいじります。
詳細な電源設定の変更から「USB設定」→「USBのセレクティブサスペンドの設定」を無効にします。スリープからの復帰後に認識しなくなるなどがあるので無効にするのが無難です。
電源プランは「バランス」にしてパフォーマンス不足を感じるなら「高パフォーマンス」に設定変更をしてください。

■ テレメトリ設定や不要な設定を変更する
「設定」→「プライバシー」→「全般」
必要と思わない設定がある場合はオフにします。
○ アプリのアクティビティに基づいてユーザに合わせた広告を表示するために広告識別子の使用をアプリに許可します。
オフにします。
○ Windows 追跡アプリの起動を許可してスタート画面と検索結果の質を向上する
オフにします。
○ 設定アプリでおすすめのコンテンツを表示する
オフにします。

「設定」→「個人用設定」→「スタート」
○ ときどきスタートメニューにおすすめのアプリを表示する
オフにします。

「設定」→「プライバシー」→「診断とフィードバック」の設定を見直します。
Windowsの診断データをMicrosoftへ送信するための設定を見直し、不要なものはオフにします。


○ 診断データ
必須の診断データにします。
○ 手書き入力とタイプ入力を改善する
お好みでオフにします。
○ エクスペリエンス調整
オフにします。
○ 診断データを表示する
オンにすると最大で1GBのディスク領域が使用されるため不要ならオフにします。
○ フィードバックの間隔
「常にオフ」にします。

■Windows Updateの設定
「設定」→「更新とセキュリティ」→「詳細オプション」→「配信の最適化」
他のPCからダウンロードを許可するをオフにします。
以前ダウンロードした更新プログラムをローカルネットワークやインターネットの他のPCへ送信できる設定です。不要なネットワーク通信が発生するためオフにします。

■ 不要なサービスを無効にする
Windowsのタスクバーを右クリックして、「タスクマネージャー」→「サービス」の画面の下にある「サービス管理ツールを開く」から設定を開きます。
キーボードで対象サービス名を入力すると、対象サービスが一覧に表示されるので、右クリックメニューから「プロパティ」を選択し、サービスの状態を「停止」にしてから、スタートアップの種類を「無効」にして「適用」ボタンを押します。
OSを再起動した後も勝手に起動することは無くなりますが、Windows Updateで復活する可能性はあります。

○ SysMain (旧バージョンのOSではSuperfetch)
良く使用するアプリなどをメモリ上にあらかじめ読み込んでおくためのサービスです。これはHDDの場合やSDDの場合で違いがありますが、あらかじめ読み込んでおくのでアプリの起動が高速化されるというものです。HDDの場合はWindowsの起動時や使用中にディスクアクセスを繰り返し、HDDのアクセス使用率が100%になることもあり、使用メモリ量が増えます。SSDの場合はそもそも、ディスクアクセスが早いためメモリ上にアプリをあらかじめ読み込んでおく必要はないため、不要なディスクへのアクセスをしないようにするために無効にします。

○ Connected User Experiences and Telemetry
Windows プラットフォームのエクスペリエンスと品質を向上するために使用されます。と説明にあるので停止してもWindowsを使用するときの動作には影響はありません。

○ Downloaded Maps Manager
Windows のMAPアプリを使用しない場合は不要です。

○ Windows Media Player Network Sharing Service
Windows Media Player ライブラリを、ネットワーク接続された他のプレーヤーやメディア デバイスと共有するときに使用するため、使用しないなら無効でも影響はありません。

■ 不要なタスク
アプリをインストールした後に不要なタスクが作成され、有効になっている場合があります。
スタートボタンの横の検索窓から「taskschd」と入れるかスタートボタンを右クリックして「ファイル名を指定して実行」から「taskschd.msc」
○ メンテナンスタスク
「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「Maintenance」にある「WinSAT」を右クリックして「無効」にします。PCがアイドル時にCPUやメモリ、ディスク等のパフォーマンスを分析するためにデータを作るものです。PCを操作していないときにPCのディスクアクセス音がして、PCを操作しても重いままという時の原因になります。

○ テレメトリ関連のタスク
「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「Application Experience」の以下のタスクを選択し、右クリックメニューから「無効」にします。
◇ Microsoft Compatibility Appraiser
◇ ProgramDataUpdater
◇ StartupAppTask

「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「Autochk」の以下のタスクを選択し、右クリックメニューから「無効」にします。
◇ Proxy

「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「CloudExperienceHost」以下のタスクを選択し、右クリックメニューから「無効」にします。
◇ CreateObjectTask

「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「Customer Experience Improvement Program」以下のタスクを選択し、右クリックメニューから「無効」にします。
◇ Consolidator
◇ UsbCeip

「タスクスケジューラライブラリ」→「Microsoft」→「Windows」→「DiskDiagnostic」以下のタスクを選択し、右クリックメニューから「無効」にします。
◇ Microsoft-Windows-DiskDiagnosticDataCollector


PCを再起動した後の状態は以下のとおりでした。

■カスタマイズ前
CPU使用率は20%ぐらい。起動のあと時間が少したっても何かをしているみたいです。

■ カスタマイズの後
PCを起動した後にちょっとするとCPUの使用率は落ち着きました。

Windows

Posted by mhwp-admin